【VGC2019】スタンダードグラゼルネ【ウルトラルール 】
WCS2019が終わった後にしばらく使っていた構築です。
Day2で当たったEmilioの構築を参考に組みました。
安定して強かったので記録として残しておきたいと思います。
ぽちゃオフ3位(8-1)、仲間大会3位(9-2)。
ポケモン | 持ち物 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|
グラードン | 紅色の玉 | 断崖の剣 | 炎のパンチ | 吠える | 守る | 終わりの大地 |
ゼルネアス | パワフルハーブ | ムーンフォース | マジカルシャイン | ジオコントロール | 守る | フェアリーオーラ |
ガオガエン | ガオガエンZ | DDラリアット | 蜻蛉返り | 猫騙し | 吠える | 威嚇 |
ボーマンダ | ボーマンダナイト | 捨て身タックル | 流星群 | 追い風 | 守る | 威嚇 |
カプ・コケコ | カプZ | 自然の怒り | エレキネット | 挑発 | 守る | エレキメイカー |
カミツルギ | 突撃チョッキ | リーフブレード | スマートホーン | 聖なる剣 | 叩き落とす | ビーストブースト |
<構築概要>
タイトル通りスタンダードなグラゼルネ。
日本人は強いグラゼルネ使いが少なく、WCS2019に行くまではグラゼルネの強さを理解していなかったのですが、大会で実際に当たったり、配信卓を見ていて自分の考えが完全に甘かったと思い使ってみることにしました。
本家はカプ・コケコの枠がカプ・レヒレでした。
エミリオと6匹被りだったイタリアのレオナルドやグラゼルネガエンマンダレヒレヌケニンを使用していたメルビンはネクロズマ入りに対してグラレヒレから入っていたのですが、エミリオはネクロズマを見てもガエンゼルネグラマンダの選出をしており、カプ・レヒレの採用理由が全くわからなかったため、上から動きやすいカプ・コケコに変更。
技構成に守るが入らず、上から殴られやすい耐久振りカプ・レヒレは最後まで強さがわかりませんでした。
ポケモンは多少耐久が低くても基本的に上から動いた方が強いゲームだと思います。
<個別解説>
・グラードン
持ち物:紅色の玉
特性:終わりの大地
性格:意地っ張り
実数値:189-231-181-*-142-119
努力値:108-76-4-*-252-68
技構成:断崖の剣/炎のパンチ/吠える/守る
ゼルネアスがきついポケモンに有利を取れるポケモン。
基本的に補完、サポートとして考えると動かしやすいと思います。
グラードンミラーを意識して素早さは少し高めに設定。
これより速いグラードンは準速に近いものが多いと考えていました。
カイオーガに何度も繰り出しを許したくないこと、ゼルネアスに対する打点が欲しかったことから物理型で採用。
対ゼルネアス意識で吠える。
自分はグラードンミラーで上を取りたかったのでこのS設定となっていますが、おそらく本家はHPが高くSはほぼ無振りだったと思います。
こういう時に素早さを伸ばすか火力を伸ばすかはかなり性格が出ますね。
自分は実数値1の影響が非常に大きい素早さに振るのが好みです。
C222ゲンシグラードンの大地の力耐え。
・ゼルネアス
持ち物:パワフルハーブ
特性:フェアリーオーラ
性格:臆病
実数値:201-*-115-183-119-166
努力値:0-*-0-252-4-252
技構成:ムーンフォース/マジカルシャイン/ジオコントロール/守る
この構築のエース。
序盤から積むことはあまりせず、サイクルを回して中盤以降に積むことが多いです。
本家との対戦でドーブルが抜かれたためリスペクトでS141以上で採用することに決定。
S143程度で止めて耐久を上げるか悩んでいたのですが、途中でレヒレを解雇してコケコを採用し、コケコの型を考えていた時にカプZ+C全振りマジカルシャインでH振りルナアーラが落ちることに気付いたため最速ルナアーラを抜いてH振りルナアーラを落とせる完全CS振りで採用。
C全振りするとカプZ+ムーンフォースでC222ゲンシグラードンの大地の力耐えグラードンも落とすことができます。
・ガオガエン
持ち物:ガオガエンZ
特性:威嚇
性格:生意気
実数値:200-135-115-*-154-58(S0)
努力値:236-0-36-0-236-0
技構成:DDラリアット/蜻蛉返り/猫騙し/吠える
エミリオ本人が使用していた型。
火力に全く振らなくてもガエンZでH振りルナアーラを落とすことができ、その場面以外ではサポートに徹することができるHDガエンZには感銘を受けました。
また、最遅でトリックルーム耐性が高い点や自信を持って後攻蜻蛉できる点も使い勝手の良さをあげてくれています。
吠えるを入れることでゼルネアスへの立ち回りの幅を広げています。
C183ゼルネアスの+2ムーンフォース耐え
・ボーマンダ
持ち物:ボーマンダナイト
特性:威嚇
性格:せっかち
実数値:170-181-90-137-100-167
メガ時:170-191-135-147-110-189
努力値:0-204-0-52-0-252
技構成:捨て身タックル/流星群/追い風/守る
捨て身タックルの火力が明らかにA振りのものだったこと、また流星群を外して負けたと呟いていたため、おそらくこれも本家と同じ型だと思います。
構築全体でボーマンダ、レックウザへの打点が少ないので流星群は持たせたいところです。
ガエンマンダの相性補完がよく、サイクルが非常に回しやすい。
このポケモンを入れるだけでグラードン入りに対する立ち回りの幅が広がると思います。
H4振りレックウザを流星群で確定1発。
余談ですが本番でペンギンさんのプレイングを見てどれだけボーマンダの使い方を理解していなかったのかを思い知らされました。
・カプ・コケコ
持ち物:カプZ
特性:エレキメイカー
性格:臆病
実数値:177-*-106-115-95-200
努力値:252-*-4-0-0-252
技構成:自然の怒り/エレキネット/挑発/守る
唯一のオリジナル要素。
汎用性高めの初見殺しで結構お気に入りの型です。
挑発で相手の展開を阻止できるのも偉い。
削り、S操作、展開阻止と非常に器用です。
ウルトラネクロズマに上からエレキネットを入れるために最速。
威嚇込みA242(大地耐え残りA)グラードンの断崖の剣乱数上2つ切って耐え。
・カミツルギ
持ち物:突撃チョッキ
特性:ビーストブースト
性格:陽気
実数値:135-201-151-*-83-177
努力値:4-0-0-0-252-252
技構成:リーフブレード/スマートホーン/聖なる剣/叩き落とす
本家の型は不明。
ボーマンダの枠にメガプテラを採用していたEduは草Zで使用していました。
対レックオーガ用のポケモン。
カイオーガに対しての行動回数を増やすためチョッキで採用。
厄介なウツロイド、ツンデツンデなどのゼルネアスメタに対して強め、カプ・レヒレの処理が速いなどかゆいところに手が届きます。
選出率の高いガオガエンがZを持っていたためカミツルギはZでの採用をしませんでしたが対ルナアーラネクロズマ以外ではガオガエンZの使用率は低かったので2Zもありだったかもしれません。
C183ゼルネアスの+2ムーンフォース耐え
正直全国大会後まではグラゼルネは弱い、世界大会前もあまり強くないという認識だったのですが、グラゼルネを理解していなかっただけで立ち回りを変えると一気に勝率が化けました。
基本的に迷ったらガエンゼルネグラマンダを出しておけば立ち回りでどうにでもなることがほとんどです。
強引にゼルネアスで積むのではなく相性補完の良さを生かしてそれぞれのポケモンが致命的なダメージを受けないように丁寧に立ち回っていくことが重要だと感じました。
今年は立ち回り研究が非常に甘かったと感じたので上手くいっていた昨年のことを思い出して今後に活かそうと思います。